〈衆院選 上越市長選〉 有権者の声 託す思いは 力を入れてほしい点 期待する施策

 衆議院選と上越市長選の選挙戦が最終盤を迎えている。この地域の国政の代表と上越市のトップリーダーを決める、ともに大事な選挙。上越、糸魚川、妙高3市の18歳以上の有権者に、国政や市政で力を入れてほしい点や期待する施策、投票先を選ぶ基準などを聞いた。託す思いとは―。

立候補者の演説に聞き入る支持者たち(28日午後、上越市高田区)

 初めての投票。興味はある。政策を見て自分の考えに合っているかを判断したい。給料を上げて、暮らしやすく、そして、地元の吉川区に店を増やして、元気にしてほしい。(吉川区、男性、18歳、高校生)

 日々の生活でいっぱい。誰に入れるかは決めていない。コロナの影響で近くの施設で催しが少なくなり売り上げにも影響。支援を頂いている。周辺地域にも光を当てて、住みやすくしてほしい。(頸城区、女性、54歳、飲食店経営)

 衆院選も市長選も政党で選ぶ。コロナ禍など多くの問題がある中で、特に貧困に関して、格差を解消してもらいたい。働き盛りの世代が職を失うようなことがあってはいけない。(柿崎区、男性、74歳、会社監査役)

 政策や人柄など、全てを把握できていないが、考えが近い人に投票する。親子連れや若い世代が生活しやすい環境や制度を整えてもらいたい。(大潟区、女性、37歳、主婦)

 投票する基準は人柄。人柄が良いかどうかに尽きる。市の政治も、国の政治も、弱者のためになる仕事をしてほしい。(三和区、男性、78歳、無職)

 政策を重視したい。身近な暮らしをどう変えてくれるか。コロナ禍で生活が苦しいし、何か対策を打ち出してほしい。米に関わる仕事をしているので、米価下落の対策も気になる。(清里区、女性、39歳、会社員)

 13区への力添えをしてくれそうな候補へ期日前投票した。国、市ともに地域住民の声を拾う行政であってほしい。コロナ禍が回復に向かっている今、安全面、健康面の支援も期待。(名立区、女性、64歳、パート従業員)

 子育て支援など、市民生活に直接関わる政策に注目し、投票する候補を決めたい。国へはコロナ禍による景気悪化への対策を期待。市へは若者が住みたいと思える魅力あるまちづくりを望む。(中郷区、男性、27歳、会社員)

 当選したら、何をしてくれるのか。信頼できると思える候補者に一票を投じたい。国政でも市政でも、気になるのは新型コロナ対策。これからの感染防止策を具体的に示してほしい。(牧区、女性、57歳、介護職)

 初めての投票。自分で調べたり、大人に聞いたりして(投票する候補者を)決めたい。野球をやっているので、スポーツの分野に関心がある。より良いスポーツ環境を期待したい。(板倉区、男性、18歳、高校生)

 1人親や子育て世帯への支援が拡充されるとありがたい。働く世代が離職することなく、安心して介護できるような制度および手厚い保障の整備を切実に望んでいる。(浦川原区、男性、40歳、福祉施設職員)

 学用品の購入補助や住居費の助成など、次代を担う子どもたちのための支援を手厚くし、安心して教育が受けられる環境を整えてほしい。不妊治療にも助成の拡充を望む。(大島区、女性、73歳、自営業)

 中山間地の活気がなくなっているので、自然や農業などを生かした観光業などを積極的に行い、交流人口の増加を図ってほしい。そのための人材不足も解消できたら。(安塚区、女性、40代、団体職員)

立候補者の個人演説会に参加した支持者たち(28日夜、上越市八千浦区)

 正直、トリプル選挙だと情報が多すぎて分からない。目新しい政策や目標もなく、冷めた目で見ている人も多いのでは。新型コロナ以前の経済や生活に戻られるかが気になる。(直江津区、女性、86歳、無職)

 将来に向けた主張を重視して投票する。国は大企業でなく庶民に視線を向けてもらいたい。市政は市民の要望が一方通行にならないよう、できるできないに関わらず反応してほしい。(直江津区、男性、56歳、自営業)

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 選挙の仕組みが今ひとつ伝ってこないので行かないかも。若者に分かりやすいアピールがあれば投票する気持ちになる。国、市とも子どもへの支援を充実してほしい。(直江津区、女性、19歳、専門学校生)

 衆院選も市長選も投票したい人がいない。良い人材がいないし、ふさわしい器でないと感じる。さまざまな面で上越市の発展のために動ける人が良い。コロナ禍で頑張っている福祉従事者の待遇改善を願う。(高田区、男性、73歳、自営業)

 候補者の政策の違いがよく分からない。健康で働き、きちんと税金を納めている人が損をしているように感じる、不公平感のある世の中を変えてほしい。明るい気持ちで暮らせる上越市になってほしい。(高田区、女性、26歳、団体職員)

 楽に生活ができるような政治をしてほしい。国政にも市政にも、期待することは同じ。特に経済面で、高齢者が年金で十分な生活ができるようになることを望む。(金谷区、男性、83歳、農業)

 当日に投票へ行く予定。経済政策を重視して投票先を考える。景気対策で経済全体の底上げをしてほしい。市政には「今までと変わる」ムードを作ってほしい。今の上越市にある閉そく、停滞感を打破してほしい。(和田区、女性、44歳、会社役員)

 期日前で投票した。ニュースを見て、コロナ対応や地方創生などで自分の考えに近い人、政党に投票した。若い人の意見を聞いて政治をして、暮らしを豊かにしてほしい。(妙高市、男性、26歳、公務員)

 格差が広がっている感じがする。ニュースを見ていると、外交が見えてこなくて、国際情勢への不安が大きい。観光振興や年金政策にも関心がある。投票先を迷っている。(妙高市、女性、64歳、団体職員)

 候補者3人に自分たちの声を直接聞いてもらったことはないが、政策を見つつ、周りの人の声、応援する理由も聞き参考にした。地元の雇用、仕事の広がりに期待したい。(糸魚川市糸魚川地域、女性、39歳、会社役員)

 コロナ禍の状況にあって、経営や生活の支援にどう対応していくのか、見ていきたい。地方を元気にするため、こういう形にしたいと示してもらえる政治をお願いしたい。(糸魚川市糸魚川地域、男性、54歳、自営業)

 ワクチン対応を含めて新型コロナの対策をしっかりやってもらいたい。経済対策もできる政党でなければならない。その点を基準に候補者、政党を選んで期日前投票をした。(糸魚川市能生地域、男性、80歳、警備業)

 今の政権の現金給付のやり方は違うと思うし不必要な政策も多い。暮らしの感覚とかけ離れている。国民の声を本当に聞いてくれる人に託したい。(糸魚川市青海地域、女性、48歳、パート従業員)

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