ワクチン3回目接種 12月から 宇都宮市、約40万人が対象

宇都宮市役所

 佐藤栄一(さとうえいいち)宇都宮市長は29日、新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種を12月から順次実施すると発表した。2回接種を終えた市民約40万人が対象となる見込みで、2回目の接種からおよそ8カ月を経過した順に接種券を発送する。

 1回目と同様に(1)医療従事者ら(2)65歳以上の高齢者(3)基礎疾患者(4)60~64歳(5)教職員・保育士、居宅サービス事業所従事者ら(6)60歳未満の一般市民-の順に接種する。最も早い医療従事者には11月下旬、65歳以上の高齢者には12月下旬にそれぞれ接種券を発送する。

 1回目の接種予約では電話がつながりにくく、希望する医療機関で受けられないといった苦情が相次いだ。佐藤市長は「3回目はよりスムーズにストレス無く打っていただけるように工夫していく」と述べ、予約電話の通話無料化や回線の増設、集団接種などの機会拡充に取り組む方針を明らかにした。

 市独自の集計に基づく12歳以上の市民のワクチン接種率(医療従事者を含む)の推計値は、10月末時点で1回目が86.4%、2回目が77.4%。佐藤市長は「2回目もほぼ8割に到達するので、どうにか10月いっぱいで終了できるのではないか」と述べ、「希望者への接種を完了する」としていた目標をおおむね達成したとの見解を示した。11月以降も接種は可能。

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