立教大学、2023年4月「スポーツウエルネス学部」設置(構想中)および「コミュニティ福祉学部」改編

立教大学は、2023年4月、コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科を改組してスポーツウエルネス学部(仮称)の設置を構想している。またそれに伴い、コミュニティ福祉学部を改編する。

現在のコミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科は2008年に開設。スポーツ・健康科学の研究領域に、心身の健康だけでなく「ウエルネス」という価値観や生きがいなども含めた多元的、総合的な健康観の発想を融合させた、新たな学問領域を創出した。超高齢社会を迎えた日本において、心身のバランスを整え、人々のウエルネス醸成に貢献できうるスポーツウエルネス学は、重要かつユニークな学問領域としてますます期待が高まっている。

2023年4月設置構想中のスポーツウエルネス学部(仮称)では、母体となる既存のコミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科での実績を基盤に教学内容を発展・充実させ、「すべての人の生きる歓びのために」を理念としたカリキュラムを計画している。豊かな人間性を基盤とし、すべての人のウエルネス向上とウエルネス社会の構築に寄与する、高度なスポーツウエルネス学の知見と力能を有する人材を育成することを目指す。

学問領域は、スポーツ科学的知見を総合的に理解し、アスリートのハイパフォーマンスに貢献できる人材を育成する「アスリートパフォーマンス領域」、心身ウエルネスや障がい者スポーツの専門性を有し、すべての人がスポーツを享受できる社会構築に寄与する人材を育成する「ウエルネススポーツ領域」、環境問題やサスティナビリティ社会に関する知見を有し、スポーツを通した人間教育に貢献できる人材を育成する「環境・スポーツ教育領域」から成る。

スポーツウエルネス学部スポーツウエルネス学科は埼玉県の新座キャンパスに設置し、入学定員230人、収容定員920人。なお上記学部開設と同時に博士課程前期課程および博士課程後期課程も設置構想中である。

また、改編後のコミュニティ福祉学部は、福祉学科とコミュニティ政策学科の2学科となる予定。福祉学科は、国家資格である社会福祉士の養成教育を一層充実させるとともに、福祉マインドをもって福祉社会の創造に寄与する人材を育成する。コミュニティ政策学科は、「政策学専修」と「コミュニティ学専修」の2専修制となり、地域を支える公共人材、共生社会の形成に貢献できる人材を育成する。

参考:【立教大学】「すべての人の生きる歓びのために」2023年4月「スポーツウエルネス学部」(仮称)設置構想

© 大学ジャーナルオンライン