〈衆院選〉新潟6区 接戦で31日投開票 与野党候補、激しく競る

 第49回衆院選は31日投票され、即日開票される。小選挙区新潟6区に立候補しているのは、届け出順に立憲民主党新人の梅谷守氏(47)、自由民主党前職の高鳥修一氏(61)、無所属で新人の神鳥古賛氏(53)の3人。選挙戦は、政党からの公認を受ける梅谷氏、高鳥氏の3度目の戦いを軸に展開。前回選挙の接戦を背景に、2人は序盤から最終盤まで一歩も引かない激しい選挙戦を展開。長く続く自公政権の「転換」か、安定政権による「継続」かを訴えている。神鳥氏は独自の戦いを続けている。

 令和年度で初めてとなる本衆院選は異例ずくめ。新型コロナウイルス感染症による暮らし、経済が大きく疲弊。感染症対策と暮らし、経済再生への道筋を最大の争点に、安倍・菅・岸田政権と続く自公連立政権の継続か、政権交代かを問う。解散から投開票まで17日間という戦後最短の「超」短期決戦も与野党対決に拍車を掛けている。

右から梅谷氏、高鳥氏、神鳥氏

 6区に出馬している梅谷氏は3度目の挑戦。背水の陣の覚悟で、2012年選挙で岳父・筒井信隆氏が失った「非自民」議席奪還を期す。17年選挙では2200票差まで肉薄。今回も前回の支持枠組みである市民連合に共産、社民各党による「野党共闘勢力」が選挙戦を支える。

 通算5選を目指す高鳥氏は長期政権を築いた安倍晋三元首相をはじめ、同じ保守思想を共有する同士らの信頼関係を構築し内閣、党での重要ポストを歴任、存在感を高めている。改選すれば地元悲願の大臣就任が視野に入る。党県議、保守系市議が結集し選挙戦を引っ張る。

 神鳥氏は初めての選挙戦。徒手空拳で独自の戦いを展開している。歴史観と時代認識を背景に「新しい日本」を訴えている。

 梅谷、高鳥両氏は比例代表に重複立候補しており、接戦模様から比例での復活当選の可能性も視野に、票の上積みと掘り起こしに懸命だ。

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