【フィギュア】王者チェン SP首位! 3年8か月V逸から1週間…構成を下げて蘇った

ネーサン・チェン(ロイター)

フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダ(バンクーバー)の男子ショートプログラム(SP)が29日(日本時間30日)に行われ、世界選手権3連覇のネーサン・チェン(22=米国)が106・72点をマークして首位発信を決めた。2位は94・00点のジェーソン・ブラウン(米国)、3位は93・28点のキーガン・メッシング(カナダ)と続いた。

絶対王者が立ち直った。前大会のスケートアメリカではSPの冒頭ジャンプで転倒し、フリーもミスを連発。平昌五輪以降、約3年8か月ぶりのV逸(3位)で波乱を演出したが、1週間できっちり修正してきた。

今大会はSP後半の4回転フリップ―3回転トーループを、4―3回転の連続トーループに変更。冒頭の4回転ルッツ、続くトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)をきっちり成功させ、連続トーループも華麗に決めた。構成を落として王者の貫録を見せると、ホッとした表情を浮かべた。

フリーは30日(日本時間31日)に行われる。スケートアメリカで挑戦した「4回転6本」という驚がくのプログラムは果たしてどうなるか。

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