季節外れのスイカ実る 上越市岩木の西脇ノリ子さん 収穫が楽しみ

 上越市岩木の西脇ノリ子さん(78)宅の庭で、スイカが実を付けた。季節外れの出来事に驚く西脇さん。収穫はもう少ししてからと考えていたが、思わぬ展開が待っていた。

 西脇さんは庭でバラを育てている。今月初旬、草取りをしようと身をかがめたところ、ゴルフボール大のスイカの実を発見。2メートルほど茎を伸ばし、二つの実を付けていた。うち一つはそれから約20日ほどで、直径約20センチほどに成長した。

季節外れの実を付けたスイカ

 鳥が運んだ種から芽が出たと推測。「11月間近にスイカの実がなるとは。鳥のプレゼントだね」と驚く西脇さん。スイカといえば、実をたたいて完熟具合を確かめたくなる。西脇さんがたたくと「ポン、ポン」と高い音が響いた。「固そう。収穫はまだ先かな」とつぶやいた瞬間、めりっと実に亀裂が入った。

 予想に反し、「食べ頃」を迎えていた晩秋のスイカ。裂け目からは赤く熟した実がのぞく。西脇さんは数日したら収穫すると話し、「どんな味か楽しみ」と笑顔を見せた。

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