激戦区で与野党ラストスパート

衆院選、31日投開票

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街頭演説に集まった有権者ら=30日午前、東京都大田区

 衆院選は30日、選挙戦最終日を迎え、与野党幹部が激戦区を中心に遊説した。岸田文雄首相(自民党総裁)は埼玉県東松山市で、野党の主張について「分配だけ考えていれば、いつの日か分配するものがなくなってしまう」と批判。立憲民主党の枝野幸男代表は神奈川県鎌倉市で、憲法に基づく国会召集要求を与党に拒まれた経緯を踏まえ「審議拒否を続けてきたのは自民党だ」と政権交代を訴えた。各党は国民の審判となる31日の投開票に向け、ラストスパートに入った。

 街宣車の上から演説に臨んだ首相は「野党が盛んに分配と言っている。そのうち増税しないと経済が回らなくなりかねない。成長も分配もと言っているのが自民党の強みで、野党との違いだ」と語った。

 枝野氏も街宣車から、政府の新型コロナウイルス対策を「後手だった」と一刀両断。野党側のコロナ対策の給付金に関する提案に触れながら「命と暮らしを守るために政治はある。私たちは提案を続けている。皆さん、変えよう」と述べた。

 公明党の山口那津男代表は東京都内で、野党共闘に関し「政権合意をつくっていない。不安定で不透明な野党に政権を任せるわけにはいかない」と対決姿勢を鮮明にした。

 共産党の志位和夫委員長は千葉市で、政府の新型コロナ対策や森友・加計学園、桜を見る会を巡る問題を挙げ「安倍、菅政権の9年間への審判を下してほしい。野党共闘で自民党を追い詰めている」と声を張り上げた。

 国民民主党の玉木雄一郎代表は茨城県内を回る。れいわ新選組の山本太郎代表、社民党の福島瑞穂党首、「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」の立花孝志党首も各地で有権者への浸透を図る。