クルマの平均寿命の高まりもあり、パーツごとの経年劣化は気になるポイントだろう。また、中古車などを売却、購入する際にも見た目の小綺麗さは重要な点となる。今回は、そんな外観の中でも最も印象が左右されると言っても過言ではない、ヘッドライトの経年劣化の原因と、対処法について触れたい。
黄ばみやくすみはヘッドライトカバー部分の樹脂が劣化して起こる
ヘッドライトの表面が黄ばんだり、くすんで見えることがある。これはレンズの樹脂が劣化して起こるもので、主に太陽光の紫外線によるダメージが原因だ。
また、最近ではLEDが普及しているためあまり見られないが、ハロゲンヘッドライトやHIDを採用するクルマはライトからの発熱、走行中のチリなども要因となる。
確実なのはプロにコーティングを頼むことだ
こうした黄ばみやくすみを取り除くにはどうしたら良いのか。手軽なものでは歯磨き粉やコンパウンドで削り取ったり、専用のケミカルを使用するという方法もある。
もちろん、自分でできるなら安価に抑えられるが、これらは知識もなく無理矢理やってしまうとキズがついてしまい、さらに悪化する恐れもあるため、あまりおすすめできる方法ではない。
一番確実なのは、用品店などで頼むことができるコーティングだろう。プロが研磨からクリーニング、コーティングまでを施工してくれるもので、効果や手法によって価格は異なるが、大体作業時間は1時間程度、数千円から3万円程度で施工できる。
なるべく紫外線に当てないようにするのが手軽な予防法
劣化の防止という意味では、紫外線をなるべく浴びせないようにするのが良い。クルマにカバーをかけたり、駐車場を屋内ガレージにしたり、駐車場に止める際にも日光の向きと逆に駐車できるスペースを探す、屋内駐車場を利用するなど日頃から注意するだけでも変わる。
ほかにも、手頃な手法としては紫外線をカットする保護フィルムを貼る、紫外線カット効果のあるコーティング剤を使用する、普段から頻繁にクルマに乗る人にはボンネットだけをカバーするボンネットカバーなどもおすすめだ。
ヘッドライトの交換は部品代が高価なためかなり高額になりがち!
黄ばみを放置したままでは、最悪の場合、車検で必要となる光量が保てなくなってしまい、ヘッドライトごと交換しなければならないこともある。また、自分で磨きなどを行ってヘッドライトを割ったり、破損させてしまった場合もヘッドライトを交換しなければならない。
こうしたケースでは工賃が高額になってしまうこともあるため、気になる人はなるべく早めに予防しておきたいポイントだ。
【筆者:MOTA編集部】