【大学野球】Vかけた運命の早慶戦 逆転王者へ早大・小宮山監督「歴史に名を刻めるかどうか」

慶大戦に先発し8回2失点の好投を見せた早大・西垣雅矢【写真:荒川祐史】

昨秋は優勝をかけた早慶戦に2連勝し逆転V

東京六大学秋季リーグ戦が30日、神宮球場で行われ、早慶1回戦は4位の早大が首位の慶大に5-3で逆転勝ちした。11日のドラフト会議で楽天から6位指名を受けた西垣雅矢投手(4年)が、最後は両足がつりながらも8回2失点の好投。打線は2点ビハインドの3回に一挙4得点。小宮山悟監督は「日本で一番強いとされるチームに、がっぷり組んで勝てたというのは、明日の試合に向けて大きな自信になりました」とうなずいた。

早大は通算5勝2敗2分けで勝ち点6となり、2位に浮上。慶大は4勝1敗4分けで勝ち点6で並んでいるが、勝率で上回って首位のまま。早大は31日の2回戦に勝利すれば、2季ぶり47度目の優勝が決まる。

1年前を上回るドラマを描けるか。エース早川隆久投手(現楽天)を擁した昨秋は、2回戦で9回2死から蛭間拓哉外野手(当時2年)が逆転2ランを放つなど、優勝をかけた慶大に2連勝。10季ぶり46度目の優勝を決め、小宮山監督は「人生で一番感動した試合。奇跡が起きた」とお立ち台で涙した。

今季は最初のカードとなった立大戦で2連敗。苦しいスタートとなったが、優勝まであと一歩のところまできた。「明日も必死にもぎ取りたい。歴史に名を刻むことができるかどうか」と指揮官は力強く語った。47度目の優勝をかけて、最終戦に臨む。(上野明洸 / Akihiro Ueno)

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