ABBA、40年振りとなる新作アルバムが最後の作品になると宣言

ABBA photo: UMG

ABBA(アバ)は、2021年11月5日に発売となる40年ぶりのアルバム『Voyage』が、ABBAとしての最後の作曲や録音になると宣言した。

<ABBAの最後おアルバムからの先行シングル「ドント・シャット・ミー・ダウン」>

アルバム『Voyage』の発売後の2022年5月27日にはロンドンのクイーン・エリザベス・オリンピック・パークにある3,000人収容のABBAアリーナで初演される「ABBA Voyage」がスタートする。このイベントでは、若い頃のABBAのアバターが生バンドとともに登場する。

そんなABBAの話題が続く中、『Voyage』のリリース後にABBAとして作曲や録音を続けるという考えを、The Guardian紙の新しいインタビューで彼らは否定している。ベニー・アンダーソンはライターのアレクシス・ペトリディスに「これで終わり」と語り、作曲パートナーでメンバーのビョルン・ウルヴェウスは「1982年には“これで終わり”と言ったわけではないんです。あの時、ABBAは二度と再結成しないとは言っていない。しかし、今はこう言える。これでおしまいってね」

また、ベニーは「ABBA Voyage」が長く上演されることに期待を寄せて、「このショーのスターたちは決して疲れないしね」と笑顔で語る。ABBAアリーナの敷地のリース期間は4年半なのだ。プロデューサーのスヴァーナ・ギスラはこのショーについてこう自説を述べた。

「このショーがオープンすると、他のみんなも流行に乗ってそれをやろうとするでしょう。でも、これはABBAが関わっているからこそできることだと思います。アーティストの死後にこういったことをやろうとすると、亡くなったアーティストは許可や同意、創造的な意見を述べることができません。ただの映画になってしまうんです」

ビョルン自身は、このライヴ・ショーについて次のように述べています。

「技術的な側面、誰もやったことがないことをする可能性、これはとても魅力的で抵抗できませんでした。このプロジェクトは紆余曲折してきましたが、ある種の役割と方向性を持っており、それがどのようなものになるかを見るのは素晴らしいことです。これまで誰も経験したことのないような体験ができると思います」

そしてアルバム『Voyage』のためにグループが戻ってきたことについて、彼はこう付け加えている。

「何かできるんじゃないかと思ってやってみたら、本当に楽しかった。もし、自分たちが望んでいる水準に達していなければ、再結成のことは忘れてしまおうとみんな完全に理解していたと思います。その点ではプレッシャーはありませんでした」

Written By Paul Sexton

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ABBA『Voyage』

**ABBA『Voyage』
**2021年11月5日発売

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