【衆院選2021】きょう投開票 岸田新政権に審判

候補者の最後のお願いに足を止める聴衆=30日午後3時ごろ、小田急線相模大野駅北口(画像を一部修正しています)

 第49回衆院選は31日、投票が行われ、即日開票される。新型コロナウイルス下で初の大型国政選挙は、岸田文雄新政権に今後の日本のかじ取り役を託すか否かが焦点となる。神奈川県内では18小選挙区に51人が立候補し、12日間にわたる選挙戦を繰り広げてきた。小選挙区の当選者は同日深夜に、比例代表を含む全議席は翌11月1日未明に判明する見通しだ。

 菅義偉前首相の突然の退陣で岸田文雄政権が今月発足。首相就任から10日後の衆院解散と、解散から17日後の投開票はいずれも戦後最短だ。異例ずくめの衆院選は与野党一騎打ちの構図も多く、激戦が展開された。選挙戦最終日の30日は自民党、立憲民主党、共産党の3党首が県内入りし、最後の訴えに声をからした。

 立候補者の党派別内訳は、自民17、立民15、共産5、日本維新の会7、国民民主党1、社民党1、「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」1、無所属4。小選挙区制が導入された1996年の衆院選以降で最少となった。

 電話世論調査に神奈川新聞社の取材を加味した情勢分析によると、序盤から自民党が優位に戦いを進めたが、終盤にかけて複数の選挙区で接戦の様相を呈している。投票先が未定の有権者も多く、当日の投票率や無党派層の動向が各党の議席数に影響を与えそうだ。

 投票は県内1659カ所の投票所で午前7時に始まり、午後8時に締め切られる。開票作業は県内62カ所で午後8時20分から同9時20分までに順次スタート。県選挙管理委員会は、ウェブサイトで投票率や開票状況を速報する。

 県内の有権者数(10月18日現在)は771万4832人(男382万7133人、女388万7699人)で、前回の2017年衆院選と比べ9万2529人(1.21%)増えている。

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