油症次世代調査に294人回答 締め切り延長で来月中旬まで

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 カネミ油症の次世代被害者(認定患者の子、孫)を対象とした全国油症治療研究班(事務局・九州大)の健康実態調査について、当初の予想を超える294人分(28日現在)の調査票が回収されたことが30日、分かった。内訳は子254人、孫40人。今月末予定の調査票回収の締め切りは11月中旬まで延長する方針。
 カネミ油症被害者支援センター(YSC、東京)によると、28日にあったカネミ油症被害者全国連絡会、YSC、厚労省などのオンライン協議で同研究班が報告。当初の想定では、調査対象となる子が約300人、孫の規模は不明だった。母親の胎盤や母乳などから油症の主因ダイオキシン類が移行し、影響を受けた恐れが指摘されている。
 同研究班は、次世代救済に向けた医学的根拠を積み上げるため8月から認定患者に調査票を送付。子や孫に渡してもらう形で進めている。親が子や孫に配慮し油症のことを語っていない場合など、説明に時間を要するケースもあるという。
 調査結果は来年1月の油症対策委で中間報告する。YSCの大久保貞利共同代表は「回答が多いほど救済につながる可能性がある。まだ調査票が手元にある人は提出してほしい」と呼び掛けている。