首里城焼失の悲しみを希望に変え「なはーと」開館 那覇の文化芸術の拠点へ

 那覇市民会館の後継施設、那覇文化芸術劇場なはーとが31日、那覇市久茂地に開館した。同日午後、開館と市制100周年を記念する式典が同劇場で催された。市政功労者ら約800人の招待者が参加し、開館を祝った。

 城間幹子市長は「首里城が焼失した10月31日に式典を開催したのは、焼失の悲しみを希望に変え、不屈の思いで新たな一歩を踏み出すという決意を込めるものだ。文化芸術を生み出す拠点であり、人々の心をつなぐ場となるなはーとが、地域ににぎわいを創出することを期待する」と述べた。

 式典の第2部では、那覇にゆかりのある琉球芸能の諸流会派40団体から総勢約100人が出演した。琉球、沖縄の発展を支えた那覇港のように、劇場が多様な文化交流の場となるよう願いを込めて音楽や舞を披露した。

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