藤井三冠3連勝で竜王奪取&四冠達成に王手 意表の角打ちで豊島竜王惑わす

将棋の藤井聡太三冠(王位・叡王・棋聖)が豊島将之竜王に挑戦する、第34期竜王戦七番勝負第3局2日目が31日、福島県いわき市の「雨情の宿 新つた」で指され、藤井三冠が勝利。無傷の3連勝で、竜王位奪取と四冠達成にあと1勝とした。

藤井三冠の先手で始まり、戦型は角換わり早繰り銀に。両者の対局は直近6局がすべて相掛かりだったが、久々の角換わりとなった。1日目はほぼ互角の状態で終了し、2日目も難解なねじり合いが続いたが、藤井三冠の意表の角打ちに対し、豊島竜王が87分の長考。これを境に形勢が藤井三冠に傾き、そのまま優位を拡大して押し切った。

これで藤井三冠は第1局から3連勝。竜王位奪取とともに、将棋界で過去、羽生善治九段、谷川浩司九段、中原誠十六世名人、故・大山康晴十五世名人、故・米長邦雄永世棋聖の5人しかいない四冠同時保持に王手を掛けた。

(よろず~ニュース編集部)

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