WS第5戦 ブレーブス1995年以来26年ぶりの世界一なるか

本拠地トゥルイスト・パークで行われた第3戦と第4戦に連勝したブレーブスは、アストロズとのワールドシリーズの対戦成績を3勝1敗とし、1995年以来26年ぶりの世界一に王手をかけた。過去にポストシーズンの4勝先取制のシリーズで3勝1敗とリードした90チームのうち、3連敗してシリーズ敗退となったのは14チームだけ。ブレーブスがワールドシリーズ制覇を成し遂げる可能性は非常に高いと言えるが、地元アトランタのファンの前で歓喜の瞬間を迎えることはできるだろうか。

今年のポストシーズンのブレーブスは、本拠地トゥルイスト・パークで7戦全勝。エディ・ロサリオが「ここは僕たちの家なんだ」と話すように、ブレーブスの選手たちは本拠地球場で躍動しているが、もし明日の第5戦に勝利して8戦全勝となれば、ポストシーズン史上初めての快挙となる。

一方、アストロズはワールドシリーズ4試合で合計11得点、チーム打率.206と自慢の強力打線が低調。特に3番アレックス・ブレグマンは14打数1安打と精彩を欠いており、ダスティ・ベイカー監督はブレグマンの打順を下げることも含め、打線の組み換えを示唆している。

先発投手はアストロズのみ発表されており、ワールドシリーズ第1戦でゴロを打たせる本来のピッチングができず、3回途中6安打3失点でノックアウトされたフランバー・バルデスがリベンジを期す。レッドソックスとのリーグ優勝決定シリーズでも第1戦でノックアウトされたあと、第5戦で8回3安打1失点の快投を見せており、「レッドソックス戦以上のピッチングをしたい」と意気込みを口にした。

ブレーブスは第4戦に続いてブルペンゲームが予想され、オープナーの起用が確実視されている。オープナーの候補は第4戦で登板しなかった左腕A・J・ミンターと右腕ジェシー・チャベス。その後を継いでレギュラーシーズン11勝のドリュー・スマイリーが長いイニングを投げる形が有力である。

第4戦でソロ本塁打を放ったホゼ・アルトゥーベは「明日勝てば、(本拠地ヒューストンで行われる)第6戦に進むことができる。まずは明日の1試合に集中したい」と語る。ブレーブスが26年ぶりの世界一を決めるのか。あるいは、アストロズがブレーブスの世界一を阻止し、再びヒューストンのファンの前でプレーする権利を得るのか。注目の第5戦は日本時間11月1日午前9時15分にプレーボール予定だ。

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