福住仁嶺「自分にとって本当に価値のある優勝」。平川亮「2022年リベンジしたい」【第7戦JAF鈴鹿グランプリ決勝トップ3会見】

 10月31日に鈴鹿サーキットで開催された2021年全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦『JAF鈴鹿グランプリ』。3番手スタートから今季2勝目を飾った福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、2位の平川亮(carenex TEAM IMPUL)、3位の野尻智紀(TEAM MUGEN)、そしてDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの村岡潔代表が決勝後の会見でレースを振り返った。

福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

決勝:優勝

「昨日の走り出しの状況からすると、まさか優勝できるなんて、という感じです。本当にここまでのレース、第1戦富士で3位、第2戦鈴鹿は惜しくもリタイアとなり、本当に悔しかったです。そういう気持ちもありながら、第4戦SUGOでは自分自身SF初優勝を手にすることができました」

「その後のもてぎではポイントを獲得することができない落ち込むレースが続いていましたが、今回やっと、ここ鈴鹿でしっかりと第2戦のリベンジを果たすことができたので、本当に嬉しいですね」

「鈴鹿でSFっていうとこれまで2位、3位はありましたが、優勝というのは今までありませんでした。今回の優勝は、自分にとって本当に価値のある優勝だと思います」

DOCOMO TEAM DANDELION RACING 村岡潔代表

「ひとえにみなさんの応援があってこそです。なによりも福住選手が最終戦でまとめてくれたのが嬉しかった、その一言に尽きますね。それと、やはりチームタイトルを穫れそうでも穫れないというのは、さすが星野一義監督です。いつまでも勉強させられます。そろそろ譲って欲しいです(笑)。もう60歳を迎えるのにまだまだいじめてくる大ベテランの方がいるので(笑)。来年は必ず乗り越えたいと思います!」

「福住選手は第2戦でも勝たせてあげたかったのですが、うまく勝てず。第4戦SUGOで勝ちましたが、やはり鈴鹿で勝たせてあげるというのが一番だと思っていました。今回は福住選手自身の力で勝ち取ったというレースでしたので、見ていて気持ちがよかったです」

平川亮(carenex TEAM IMPUL)

決勝:2位

「今週は比較的どういう状況でも調子がよかったです。ただ、昨日の予選では少しエンジンの方でトラブルが出てしまい、思うようなアタックができず、グリッドは沈んでしまいました。今日はレースのためにチームとともにいろいろと考えて、やってきたことを発揮しようと。第2戦もすごく調子がよかったので、今回もしっかりとスタートを決めてレースペースで勝とう、という強い気持ちを持って臨みました」

「スタートがうまくいき、レースペースもよかったのですけど、少し作戦が……あまりよくなかったかなと個人的には思います。ただ、最終戦を2位で終えることができ、まずは嬉しいですし、なによりもチームタイトルを穫れました。今週の大きな課題だったので、すごく嬉しいですね」

「今年もドライバーズタイトルを穫れませんでした。また2022年シーズンにリベンジをしたいと思っています」

野尻智紀(TEAM MUGEN)

決勝:3位

「まずは、接触してしまった大湯都史樹選手とTCS NAKAJIMA RACINGのみなさん、そして大湯選手を応援してくださるファンの方々、ホンダファンのみなさん、このレースを応援してくださるファンのみなさん、すべての方に申し訳なかったなと思います。すいませんでした」

「ペナルティも出て、私としては課題の残るレースになってしまったかもしれません。ですが、あの状況で私自身も絶対に引くことはできませんでした。ただ、意地と意地がぶつかってしまったというところで、少しあっけない幕切れとさせてしまったのは、すべて私に非があるのかなと思います」

「本来であれば接触なく行かなければと思います。もっともっとギリギリのところを狙って、サイド・バイ・サイドのところでバトルができるように、自分の技量を上げないといけないと思いました」

「ただ、そのなかでも『絶対に引かないという気持ち』は、レースのなかで見せることができたのはよかったです。5番手スタートからどういうレースになるのかと思っていたのですが、一時はトップも走れましたし、いいところもあったレースだったかなと思います」

「ただ、ピットのタイミングを含めて、少しうまくいかなかった部分や、アウトラップから計測1周目、2周目くらいはペースを上げきることができず、福住選手と平川選手に先行を許すかたちとなってしまったので、その辺りは本来勝てたかもしれないレースを結果に繋げられなかったということなので、ここも反省点のひとつかなと思います……。けれど、なんとしても気持ちだけは負けたくなかったです。そういった部分をレースのなかでもある程度、見せることができたかなと思います」

「また来年以降、いつ負けてもおかしくはないシリーズだと思うので、しっかりと自分自身を磨きつつ、チームのみんなとともに力を、さらに上げていきたいなと思います。2021年シーズンもたくさんの方々にご声援いただき、本当に助けられました。ありがとうございました」

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