柔道女子日本代表の増地克之監督(51)が選手らに奮起を促した。
グランドスラム(GS)バクー大会(11月5~7日)には、2020年の講道館杯で好成績を残した選手を中心に選出した。
指揮官は「本来であれば優勝した選手らをすぐに国際大会に派遣して、どういう試合をするか見たかったけど、こういう今の(コロナ禍の)状況ではなかなか国際大会に派遣することができなかった」と苦悩を明かした上で「一度チャンスを与えてどういう戦いをするのか。今後に向けての試金石というか、そういうような試合内容を見ていきたい」と説明した。
今夏の東京五輪は女子だけで金メダルを4個獲得。しかし、3年後のパリ五輪でも同じような結果を残せる保証はない。「海外勢も24年のパリ五輪に向けてスタートしている。その中で日本人選手がどうやって戦っていくか。一つのポイントとしては試合の中で展開を変えていけるように、自分自身を客観的に試合の中で見ていくということが選手たちに求められていると思う」と指摘した。
長いようで短い3年間。数少ないチャンスをつかみ取る選手は果たして誰だ――。