中村憲剛氏「まさか自分の映画を宣伝する日が…」 村井チェアマンも絶賛

舞台あいさつに登場した中村憲剛氏=109シネマズ川崎

 J1川崎で18年間の現役生活を全うし、昨季で引退した中村憲剛氏(41)のドキュメンタリー映画が31日、川崎市内で先行公開された。舞台あいさつした中村氏は「まさか自分の映画を宣伝する日が来るとは思わなかった。多くの方に作品を作ってもらい、感謝しかない」と喜びを語った。

 タイトルは「ONE FOUR KENGO THE MOVIE ~憲剛とフロンターレ 偶然を必然に変えた、18年の物語~」。プロスポーツ不毛の地と呼ばれた川崎にフロンターレが誕生し、当時J2だった2003年に加入した中村氏がクラブとともに成長していく姿を描いている。

 30人以上の関係者へのインタビューや現役最後の2カ月に密着した映像などファン必見の内容だ。

 クラブは05年にJ1再昇格。地域密着とチーム強化の両輪で年々成長し、昨季までに国内三大大会で通算5冠を獲得した。ゲストで登場したJリーグの村井満チェアマン(62)は「フロンターレがなぜ困難を超えられたかが分かれば全てのクラブが可能性を見いだせる。サッカーを愛する人全てにささげる映画だ」と絶賛した。

 11月12日から25日まで、109シネマズ川崎とイオンシネマ新百合ケ丘で上映される。

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