衆院選が10月31日に投開票され、自民党から比例中国ブロックで出馬していた杉田水脈氏(54)に当確が出た。
杉田氏は過去に「(LGBTへの行政支援には)生産性がない」「女性はいくらでもウソをつける」などの言動で批判にあってきた。それでも優遇されているのは安倍晋三元首相の後押しがあるとされている。
それを象徴する出来事があった。山口県では林芳正氏が参院議員から衆院選の山口3区に鞍替えを表明。その結果、同区を地盤とする河村健夫氏が引退となっていた。その代わり河村氏の長男が比例中国ブロックで優遇されるとの話が浮上していた。
しかし、そうはならなかった。10月16日付で山口県連の岸信夫会長の名前で党本部に文書が出されていた。文書は「河村氏の長男ではなく杉田氏を名簿上位にしてほしい」という内容だった。これには山口県を地盤とする安倍氏の影響力があったとささやかれている。
なんとか当確となった杉田氏だが、比例名簿をめぐる遺恨は残りそうだ。