【衆院選】立民・太氏、自民・甘利氏破る大金星「市民パワー結集した勝利」

花束を手に笑顔の太氏=1日午前0時すぎ、大和市内の事務所

 2度目の挑戦で初当選を果たした立憲民主党の太栄志氏(44)の大和市の事務所に当選確実の知らせが入ったのは、1日午前0時過ぎ。小選挙区で自民党幹事長を破る大金星に、集まった支援者の盛大な拍手に迎えられた。

 太氏は「本当に厳しい選挙戦だった。5年半こつこつ続けた草の根活動により市民パワーが結集し勝利できた。皆さんに感謝します」とあいさつ。万歳を繰り返した。

 小選挙区制の導入以降、野党共闘で共産が候補擁立を初めて見送り、与党との一騎打ちが実現。相手候補には現金授受問題もくすぶり、「政治不信を訴える有権者の期待に応えたい。自公政権に対抗する分かりやすい構図を示せた」と勝因を分析した。

 「コロナ禍で多くの市民が苦しんでいるので、復興に向けた支援を強化していく。危機管理の専門家として危機管理庁の設置に取り組みたい」と、国政への抱負を述べた。

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