〈上越市長選〉新市長に中川氏 野澤氏 追い上げ届かず

 任期満了に伴う上越市長選挙と同市議会議員補欠選挙は10月31日、市内141カ所で投票が行われ、即日開票の結果、市長選は元市議の中川幹太氏(46)が、前副市長の野澤朗氏(64)との新人同士の争いを制し、2度目の挑戦で初当選を果たした。46歳での市長就任は上越市となってから最年少。投票率は前回を1・74ポイント上回る66・08%。任期は9日から。

当選を確実にし、喜びを爆発させる中川氏(中央、31日午後11時35分ごろ、上越市西本町1の選対事務所)

 前回1462票差に泣いた中川氏が、2度目の挑戦で悲願を達成。2期8年の市議経験を踏まえ、市政の「変革」を掲げて挑んだ4年前の惜敗をばねに、地道にあいさつ回りを続け、「草の根」の活動で支持を広げた。告示前には元市長で現市議の宮越馨氏(80)と政策協定を結び、バックアップも受けた。

 野澤氏は5月に副市長を辞し挑戦を決意。41年間の行政経験と、合併時の担当課長として「13町村の思い」を胸に、政策中心の市政への転換を訴えた。出遅れと知名度不足を補うため、市民有志の輪に加え、政党や企業、支援議員団の組織の力で追い上げたが、先行する中川氏を捉えることはできなかった。

初陣の戦いに敗れ、無念の表情で集まった支持者や関係者にあいさつする野澤氏(31日午後11時40分ごろ、上越市新光町1の上越商工会議所)

 欠員1の市議補選も当選者が決まった。

上越市長選開票状況 開票95・63%(届け出順)

当5,4954  中川 幹太(46)農業 無所属・新①

 4,6354  野澤  朗(64)無職 無所属・新

氏名、年齢、職業、党派の順。新は新人。年齢は投票日当日の満年齢。丸数字は当選回数。

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