【衆院選】自民・甘利明氏 小選挙区惨敗で幹事長辞意…後任に河野太郎氏“待望論”

岸田首相(右)にあいさつする河野太郎氏(代表撮影)

自民党の甘利明幹事長(72)が1日、自身が立候補した衆院神奈川13区で立憲民主党の新人・太栄志氏(44)との一騎打ちに敗れたことを受け、幹事長を辞任する意向を岸田文雄首相(64)に伝えた。

甘利氏は比例で復活当選したが、自民党にとっては現職の幹事長が小選挙区で議席を落とした結果に「党結党(1955年)以来、現職の幹事長が選挙区で敗北したケースは過去になかった」と大ブーイングが起きていた。

「選挙責任者の甘利氏は選挙後半戦に自身の当選が危なくなり、地元・神奈川に帰った。前代未聞でした。選挙で戦う候補者たちは『選挙を応援するのが仕事だろう!』と怒っていました」(自民党参院議員)

来年の参院選に向けては「弱い幹事長じゃ、選挙に勝てませんよ」との声が当落線上に名前が挙がった時点で党内から上がっていた。甘利氏の後任には河野太郎広報本部長(58)に対する待望論が起きている。

「河野さんが頭がいいのは選挙戦で一人ひとりを味方につけるため、全国を回って評判を上げたことです。岸田首相も参院選の〝選挙の顔〟として河野さんしかいないと早く決断してもらいたいです」(前出の自民党議員)

岸田首相は所属国会議員の声に耳を傾けるか、大注目だ。

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