【衆院選】立民・辻元清美氏 比例でも落選…物議醸した自民党元幹事長の応援演説

辻元清美氏(東スポWeb)

衆院選が31日に投開票され、大阪10区から立候補した立憲民主党の辻元清美氏(61)は、小選挙区で日本維新の会の池下卓氏(46)の前に敗北。重複していた比例代表でも復活できず、8選はならなかった。

前職で知名度も抜群の辻元氏だが、大阪での日本維新の会の圧倒的な人気を気にしてか、選挙期間中は何度も「私、今回の選挙危ないんです。皆が大丈夫と思ったら負ける。私、必死です」と訴え続けた。

必死さを物語るかのように応援弁士も多彩だった。〝盟友〟の蓮舫参議院議員ら立民幹部が応援に入ったのはもちろん、選挙戦終盤には〝敵陣〟のはずの山崎拓自民党元幹事長までもが応援に駆けつけ「辻元清美という政治家にとりまして、日本の政治にとりまして、非常に大事な節目の選挙。ここで取りこぼしは許されない。辻元清美を必ず当選させてもらいたい。小選挙区は辻元清美、比例代表は自由民主党と申し上げたい」と訴えた。

さすがに、山崎氏の激励には自民党大阪府連もカンカン。山崎氏の除名処分要求に発展する場外乱闘となった。

辻元氏の小選挙区敗北の一報が流れると、明治天皇の玄孫で政治評論家の竹田恒泰氏は「山崎拓さんが応援に入ったのが良くなかったのでは??」とツイッターで指摘したが、実際に現場でもそうした声が上がっていた。

「辻元さんが自社さ政権時代から山崎さんを呼んだが、さすがにこれはありえない。案の定、維新の吉村洋文副代表から『茶番劇』などと付け入る口実を与えてしまった。吉村さんはずっと辻元さんをマークしてた。辻元さんは自民党の分断には成功したが、維新の影響力の大きさを見誤り、結果的に維新を喜ばせる結果になった」(地元関係者)。

策士策に溺れる。応援の代償は大きかった。

© 株式会社東京スポーツ新聞社