新型コロナウイルスに関する沖縄県の独自措置が1日から解除となった。10月31日の新規感染者は今年最少の2人だった。新規感染者が2人になるのは昨年7月以来。新たな死者は3人、新規のクラスター（感染者集団）は4件だった。
新規感染者2人はいずれも那覇市在住で、10代と10歳未満だった。死者は浦添市の60代女性、沖縄市の50代男性、うるま市の90代男性で、いずれも9月に死亡した。50代男性は症状が出てから陽性が判明するまで1週間程度かかったという。
クラスターはうるま市内の医療機関、石垣市内の社会福祉施設と事業所、残り1件は家庭内。うるま市の医療機関は8月12日から9月3日の間に職員6人、患者42人の計48人が感染し、患者4人が死亡した。石垣市の社会福祉施設は職員7人と利用者25人の計32人が感染した。
飲食店への時短要請は31日で終了し、1日から通常営業が可能となる。県の糸数公医療技監は「（感染者が）徐々に増える分には保健所の調査で感染経路を追えるが、一気に増えると追えなくなる。飲食は引き続き4人以下、2時間以内でお願いしたい」と述べ、県民に協力を呼び掛けた。
