NHKの8K番組『国宝へようこそ』の出版化!国宝の圧倒的なリアリティーを体感する美術愛蔵本シリーズ、発売!

1000件を超える国宝の中から名宝中の名宝を選定して美のディテールに迫る8K番組の出版化。 豊富な高精細画像で国宝の精緻な美をていねいに再現し、 胸前にひろげるページの中で、 受け継がれてきた至宝をたっぷり鑑賞する。

法隆寺は1300年の厚み

『法隆寺』は、 「五重塔」「金堂」「回廊」をめぐり、 金堂内陣で「釈迦三蔵像」や「薬師如来坐像」、 大宝蔵院で「百済観音像」「九面観音像」「伝橘夫人念持仏及び厨子」に対面する。 現地を訪れても肉眼では残念ながらよく見えない建築の細部や、 「釈迦三尊像」の迫力や、 「天蓋」の精緻な美しさのリアリティーが、 この本のなかには、 ありありと、 満ち満ちている。 「百済観音像」や「九面観音像」の麗しさに、 息をのむ。 1300年を超える歳月の中で守り伝えられてきた聖徳太子ゆかりの至宝。 それぞれの細部に宿る祈りの美を堪能する。

洛中洛外図屛風は戦国時代の京のリアル

『洛中洛外図屛風』は、 若き狩野永徳が描き、 上杉家代々の家宝として伝えられてきた『上杉本 洛中洛外図屛風』の絵のなかを歩いていく。 六曲一双の画中に描かれているのは2400人を超える人びと。 しかし実物の屛風の前に立って目を凝らしても、 1人ひとりの表情は読み取れない。 描かれた人たちの大きさはわずか数センチ。 けれどもその数センチの町衆の一人ひとりの表情が、 本書の高精細の拡大図のなかではっきりと読み取ることができる。 クローズアップによって、 戦国時代の祇園祭の情景、 当時の町衆のリアルな喜怒哀楽が浮かび上がる。

新しい発見

『洛中洛外図屛風』の解説を担当した佐多芳彦さん(立正大学教授)が次のように述べている。 ――『洛中洛外図屛風』は全体を見ていると気がつかないものの、 部分部分で見ていくと、 どこかで見たような絵に出会うことがある。 それは、 さまざまなテーマで描かれてきた絵が、 この屛風の中にぎゅーっと押し込まれているから。 ある意味では日本の大和絵の歴史が、 この作品の中に封じ込められている。 100人の人が見れば100通りの違った新たな面白みが発見できる――。 新しい発見は『法隆寺』でも体感できる。 たとえばヒノキの一枚板でつくられた金堂の扉。 当時すでに樹齢1000年を超えていたと思われるヒノキの材がその後1300年を超えて堂舎を支えてきたのだ。 その長大な歳月のリアリティーを、 本書で紹介する木目のクローズアップ画像が雄弁に語る。 「国宝へようこそ」。 そして「法隆寺へようこそ」、 「洛中洛外図屛風へようこそ」。 ■商品情報 書名: https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000818642021.html 書名:NHK8K国宝へようこそ 洛中洛外図屛風 出版社:NHK出版 発売日:2021年10月29日 定価:4,180円(税込) 仕様:菊倍判変型・上製 ページ数:144ページ(4c128+1c16) ISBN:978-4-14-081865-7 https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000818652021.html

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