【衆院選】籠池諄子氏は否定も…夫・泰典氏は参院選へ意味深発言

籠池夫妻への密着映画が製作中だという(東スポWeb)

爪痕を残した…。衆院選の大阪5区に無所属で立候補した籠池諄子氏(64)は落選した。

資金不足で公示前に供託金の問題が浮上するなどドタバタの出馬劇だった籠池氏は、公約に「森友問題の真相究明」「司法改革」を掲げ、夫の森友学園前理事長・泰典氏や家族、関係者らの支援を得て「手作りの選挙態勢」で12日間を戦った。

落選が伝えられると、「本当にいろんなことを勉強させてもらった。いい死に土産になったと思う」と晴れ晴れと語った。

敗戦の弁を述べた後は、支援者らとともに居酒屋へ。夫婦仲良く、乾杯をして労をねぎらいあった。

籠池氏は今後について「いっぱい雑用がある。本が読みたい。そして祈りたい。選挙は出ません」と語ったが、泰典氏は「200%出ないと言って出た人もいるからね。ウソは言いたくないけど、それは分からない。支援してくれる人がいるなら出馬の意欲はある」と来年の参院選に向け、不敵な笑みを浮かべた。

落選という結果に終わったが、夫婦二人三脚で挑んだ選挙戦は大いに注目を集め、映画「ゆきゆきて、神軍」で知られる原一男監督も2人の選挙戦に密着した。

原監督は、2019年の参院選で“れいわ旋風”を巻き起こしたれいわ新選組に密着したドキュメンタリー映画「れいわ一揆」を撮影している。籠池夫妻に密着した理由について「『赤木ファイル』の赤木雅子さんに密着するうちに、赤木ファイルだけを追及してもすべては明らかにならないと気付いた。森友問題も明らかにしないといけないと思い、籠池夫妻も取材対象に加えたのです」と語った。関係者によると、順調に撮影が進めば、来年にも公開されるという。

森友学園問題はまだまだ終わらないようだ。

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