新小結に昇進・霧馬山「勝っても負けてもしっかり自分の相撲を」 

九州場所の新番付を持つ霧馬山

大相撲九州場所(11月14日初日、福岡国際センター)の新番付が1日に発表され、霧馬山(25=陸奥)が新小結に昇進した喜びを語った。

先の秋場所では、貴景勝(常盤山)や正代(時津風)の2大関を撃破するなど、三役以上に6勝1敗。9勝6敗の成績で初の三役をたぐり寄せた。

この日、オンラインで会見した霧馬山は「(入門時は)遠いなと思っていたが、上がって本当にうれしい」と笑顔をはじけさせた。

モンゴルから来日し、2014年に陸奥部屋に入門。そこから6年は何度も帰国したい思いに駆られたといい「入門した時、両親と一緒に来たんですが一週間たって(両親が帰国する時)一緒に帰りたいと。でもここで帰ったら何のために来たんだという思いもあった。ヒザのケガなどで休場した時も、もう無理と思って帰りたかった。つらい日々もあったが我慢してよかった」とようやく実った三役昇進を感慨深い様子で語った。

だがここで満足はしない。小結となれば初日から横綱など上位との対戦もあり得る。「勝っても負けてもしっかり自分の相撲を取るように。初日から自分の力を出して頑張りたい」と気を引き締めた。そのうえで「まずは関脇(を目指して)。入門した時は横綱を目指して頑張りたいと言っているけど、その前に順番通りに上がっていきたい」と焦らず自身の力と番付を高めて行くことを誓った。

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