勝って兜の緒を締める維新・吉村副代表「立憲民主党も共産党も甘い汁を吸おうとして失敗した」

日本維新の会・吉村洋文副代表(東スポWeb)

大阪府知事で日本維新の会の吉村洋文副代表(46)が衆院選から一夜明けた1日、報道陣の取材に応じた。

吉村氏は「多くの皆さまに支援いただき議席を獲得できた。ありがたい。それをパワーに変えて改革を実行していく」と語った。

維新が大阪10区に擁立した池下卓氏は80932票を獲得。立憲民主党の辻元清美氏に約14000票の差をつけ、比例復活すら許さなかった。

吉村氏は勝因を「分からない」としつつ、「勝ったとはいえ、もつれ込んだ。辻元さんの考え方、思想は真逆ですが、多くの市民に支持されている。我々も重く受け止めないといけない。池下さんは新議員となったが、地元の声を聴き、辻元さん以上の活動をしないと、ひっくり返される」と気を引き締めた。

30議席を伸ばした維新とは対照的に、自民党、立憲民主党は大きく議席を落とし、幹部の責任論が浮上。立憲民主党の枝野幸男代表は、今後の対応について「2日までに考えを示したい」と明かしている。

コロナ対策をめぐる舌戦で、枝野氏とは〝犬猿の仲〟の吉村氏。選挙期間中も「めちゃくちゃ腹立った」とネタにしていたが、枝野氏の今後の対応について聞かれると「立憲民主党の党首が立憲民主党の党首で自分で身の処し方を判断する。僕がとやかく言うことではない」と大人の対応。

その上で、野党共闘について「今回、立憲民主党も共産党も甘い汁を吸おうとして失敗したと思う。選挙の野合、談合は通用しないと身に染みて分かったんじゃないか。政党としてのやり方に違和感を感じた」と疑問を呈した。

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