循環取引への関与で動向が注目されていた 蓄電池取引のD-LIGHT(株)が破産

D-LIGHTが入居していたビル

 D-LIGHT(株)(TSR企業コード:296764019、法人番号:9010001100335、中央区銀座1-8-2、設立2006(平成18)年6月、資本金1億1000万円、鬼倉達矢社長)は11月1日、東京地裁へ破産を申請した。申請代理人は野間自子弁護士(三宅坂総合法律事務所、千代田区内幸町2-1-4、電話03-3500-2912)。
 負債総額は債権者約100名に対して約213億円。

  LED照明器具の開発、販売を手掛け、HPによると、室外、工事現場、看板用のLED照明などを扱っていたとされる。近年は、蓄電池取引にシフトし、年間売上高は200億円以上と称していた。
 しかし、複数社が関わる蓄電池の循環取引をしており2021年6月22日、アジア開発キャピタル(株)(TSR企業コード:291141382、法人番号:9010601034809、東京都中央区、東証2部)が「特別調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ」についての補足で、D-LIGHTなど複数社が循環取引に関わっていたと公表。当社の動向が注目されるなか、信用低下から債務の返済が困難となり同年7月までに事業を停止していた。

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