国政復帰のれいわ・山本太郎氏がNHK&産経新聞斬り「偏向報道すぎる」「選挙中の記事はデマ」

衆院3議席獲得で3本指のポーズを決めたれいわ新選組の山本太郎代表(東スポWeb)

衆院選で2年ぶりに議員として国会に返り咲きが決まったれいわ新選組の山本太郎代表(46)がさっそく〝らしさ〟を見せた。1日、国会内で会見し、メディアの偏向報道にクギを刺したのだ。

自身の復帰が決まってから初の会見となったこの日、時事通信の女性記者から3議席獲得で党勢拡大したことで「おめでとうございます」と声を掛けられた山本氏だが、「おめでたくもなんともございません。やっとスタートラインに立てて、バンザイもクソもない。ここからが始まりで、大変な道のり」とにべもない。

返す刀で、「(事前予想は)1議席も獲得が難しい、取れても1だよねというのが永田町界わいや自称専門家のお話だったが、数字の根拠のなさが表れた」と予想を裏切る結果を出したことにニンマリだ。

また2年前の参院選で国政政党になりながらも国会議員5人を有していないことを理由にNHKの「日曜討論」などでスタジオ出演できなかったが、衆参5議席となったことで改めて〝NHK問題〟に言及。

「公共放送で、公平・公正をうたいながら一切、公正性が形になっていない」とNHKを斬った。前日の投開票時もNHKだけが中継を入れていなかったことに山本氏は疑問の声を上げていて、この日もNHKの記者に「質問はありませんか?」と逆質問する場面もあった。

メディアへの攻撃はまだ止まらない。産経新聞の記者が質問した際には「選挙中に出された記事がデマなんですよ」と山本氏はクレーム。産経は山本氏が立憲民主党の候補者の選挙区に事前予告なく、街頭演説会を開催したとして、「野党間の隙間風を印象づけた」と報じていた。

山本氏は「勝手に庭に入ってきて、印象操作みたいな記事が出ていて、そういうやり方はよくない。偏向報道すぎる。書いた方に伝えてください」と反論した。

芸能界から国政へのチャレンジを決めた時から山本氏は「永田町の放送禁止物体ですから」と自虐し、メディアに対しては物言う姿勢を貫いてきた。小世帯とはいえ5人を擁する国政政党になったことで、大手メディアも無視するワケにはいかないとあって、今後もバトルが続きそうだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社