【NPB】来季は100%の観客を入れること目指す 斉藤コミッショナー「やれる準備を」

斉藤惇コミッショナー(東スポWeb)

NPB(日本野球機構)とプロ野球12球団の臨時代表者会議が1日、行われた。

同会議では同日午前中にサッカー・Jリーグと合同で開催された「第42回新型コロナウイルス対策連絡会議」の内容について共有。12球団統一の共通認識として来季について上限なく100%の観客を入れることを目指す方針と、そのためにどのような対策が必要なのかを検討していく方向性を確認した。この日午前中の同対策連絡会議後、オンライン会見に臨んだ斉藤惇コミッショナー(82)も「来年は何としても100%入ってもらって(試合を)やれる準備をしたい」とJリーグとの共通見解を述べている。

また、臨時代表者会議の場ではNPB球団主催試合における「ワクチン・検査パッケージ」を活用した入場規制緩和の実証調査の報告も行われた。10月14日の巨人―阪神戦(東京ドーム)から同27日の楽天―ロッテ戦(楽天生命)までのレギュラーシーズン公式戦で6球場全11試合が対象となり、技術実証に伴うV/T(Vaccination Test)席の動員数は約19500人だった。

ワクチン接種・検査陰性書類確認作業のオペレーションに要した時間は平均で1人あたり35秒。観戦時の行動変容調査(通常感染対策を実施した上での、V/T席を設けることによる対象者の行動変容状況)については「一般エリアとの差は見受けられない」とし、本施策を実施した場合に生じた混乱、課題などに関しても「目立ったトラブルなし」といった詳細な概要が報告された。

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