自民党の岸田文雄首相(64)は1日、衆院神奈川13区で敗れて辞任する意向を示した甘利明幹事長(72)の後任に茂木敏充外務大臣(66)の内定を決めた。
岸田首相はこの日、党本部で行った会見で甘利氏の処遇については「本人とよく話し合った上で、できるだけ早く決定したい」と話していた。
その後、岸田首相は茂木氏と会談し幹事長の就任を求めた。茂木氏もこれに応じたという。
党内では甘利氏の後任に河野太郎広報本部長(58)への〝待望論〟や森山裕元国対委員長(76)、小選挙区で初当選した林芳正氏(60)の名前が浮上していた。
しかし、茂木外相の幹事長起用内定のニュースが流れると、党内では岸田首相に対し「何を考えているのかわからない」という不満や「後任の外相をどうするんだ。小野寺五典さんを(外相に)持ってきて岸田派の勢いをつけるのが目的だとしても、最大派閥・細田派から反発される」と不安の声が上がった。
果たして岸田首相の一手は「吉」と出るのか。