平塚の認可保育園女児暴行死事件 市が死亡後検証委設置せず

平塚市役所

 神奈川県平塚市の私立認可保育園で2017年に当時1歳の女児が死亡し、元職員が傷害致死容疑で逮捕された事件で、同市が国の通知で設置が求められている有識者らによる検証委員会を設けていなかったことが1日、市や県への取材で分かった。

 内閣府や厚生労働、文部科学省は2016年3月に全国の自治体向けに出した通知で、教育・福祉施設で発生した死亡事故に関して、事故後速やかに検証委を設置することを求めている。メンバーは学識経験者や医師らで構成するとし、関係者らへの聞き取りで事故原因や再発防止策を講じるとしている。

 市は今回、検証委を設置しなかったことに関し「独自に検証するには材料が少なく、警察の捜査を待つしかないと判断した」としている。

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