「『頑張れ』との声や思いが伝わってきて、責任ある立場、役割と実感した」。長崎3区で敗れ、1日未明に比例復活し初当選を果たした立憲民主新人、山田勝彦さん(42)。一夜明け大村市内で街頭に立った山田さんは市民に感謝を伝え、こう力を込めた。
「私自身の力不足。一緒に戦った仲間に感謝したい」。同日午前0時10分、山田さんは小選挙区での落選を受け、沈痛な面持ちで敗戦の弁を述べていた。残る望みは、当選した自民候補との惜敗率で左右される比例復活のみ。関係者は食い入るようにテレビを見つめた。
同1時半ごろ、対馬市選管が山田さんと別の候補者の得票数を取り違えて発表していた、との一報が飛び込んできた。これで約2千票増えることが分かり、陣営はにわかに活気づいた。それから約10分後、テレビで「復活」が報じられると、関係者から拍手と歓声が上がり、涙を流して喜ぶ人の姿も見られた。
1日、大村市竹松本町の事務所には朝から次々と支援者が来訪。「今日が新たなスタートライン」。グータッチで喜びを分かち合いながら、気持ちを新たにしていた。
衆院選ながさき 比例復活で初当選の山田勝彦さん 「新たなスタート」
- Published
- 2021/11/02 11:20 (JST)
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