朝鮮では毎年、ITに関する大規模な展覧会が開かれる。
電子産業省が主催する「全国情報化成果展覧会」で国内の研究所、大学、企業だけでなく中央と地方の政府機関も参加する。
昨年の展覧会はコロナ禍の影響で中止されたが、今年はオンラインによる「仮想展覧会」の方式で行われた。10月1日に開幕し、29日に閉幕した。
「全国情報化成果展覧会-2021」では、すべてのモノがインターネットとつながるIoT、ビッグデータの活用と分析、クラウドコンピューティングの分野で達成された成果、そしてVR・AR技術が導入された新製品や生産工程のオートメーション化、国産化された情報通信設備などが人気を博した。
AI(人工知能)プログラムコンテストと発表会も行われた。
電子産業省のチョン・インソク副局長によると、「AIプログラムコンテストは、顔認識、音声認識、文字認識プログラムなどに分けて行われたが、研究所や企業間の競争が激しく、プログラムの精度もが格段に向上したため、順位をつけるのが非常に難しかった」という。
展覧会場では、企業による新製品発表会などを通じて技術交流も活発に行われた。
2021年の10大最優秀IT製品には、新聞閲覧用電子顕示板、総合病院情報システムなどが選ばれた。