【聞かせて】 「山梨 恭介さん・スポーツ選手支えるヤマナシ整骨院グループ総院長」

 タカラジェンヌや格闘家、プロ野球選手、大相撲の力士など、体を資本に働く人の施術実績を持ち、今夏の東京五輪では、フェンシング・サーブル日本代表選手のトレーナーに選ばれた。「オリンピック選手に帯同することは長年の夢だったので達成感があった。左右の筋肉に大きな違いのあるフェンシングの選手を施術させてもらえたことは貴重な経験」と振り返る。

 工業高校を卒業後、エンジニアとして働いていたが、30歳を過ぎた頃から「自分が本当にやりたいこと」を考え始めた。高校時代に硬式野球部の練習で肩を痛めて整骨院に通った日々を思い出し、「自分もけがに苦しむ選手を助けたい」と、転職を決めた。

 今後について、「山口県は柔道整復師などを養成する学校が少ない。学べる場を増やしていければ」と話す。

      

【プロフィル】1974年山陽小野田市生まれ。小野田工業高卒業後、地元企業に就職。その後転職を考え、マッサージ店勤務を経て専門学校に通い、柔道整復師の資格を取得。関西で約10年の実績を積んだ後、Uターン。2017年にヤマナシ整骨院を開院した。

© 株式会社サンデー山口