アストロズの「コア4」が目指す2度目のワールドシリーズ制覇

2017年から今季まで5年連続でリーグ優勝決定シリーズへ進出し、2017年、2019年、そして今季と2年おきにリーグ優勝しているアストロズ。この間、一塁ユリ・グリエル、二塁ホゼ・アルトゥーベ、三塁アレックス・ブレグマン、遊撃カルロス・コレアという不動の内野陣がチームを支えてきた。ポストシーズンでこの4人が出場した72試合は、チームメイト4人の出場試合数としては歴代最多。アストロズが誇る「コア4」は2017年以来4年ぶり2度目のワールドシリーズ制覇を目指している。

グリエル、アルトゥーベ、ブレグマン、コレアの4人が揃って出場するポストシーズンの試合は、日本時間11月3日に行われるワールドシリーズ第6戦が通算73試合目となる。これは黄金期のヤンキースを支えたデレク・ジーター、バーニー・ウィリアムス、ティノ・マルティネス、ポール・オニールの4人が1996~2001年に記録した68試合を上回る歴代最多の数字。コレアは「特別なグループだよ。僕たちは一緒に成長してきたし、僕は彼らが大好きだ」と語る。

ただし、コレアは今季終了後にFAとなるため、この4人がチームメイトとしてプレーするのは今回のワールドシリーズが最後になるかもしれない。これについてグリエルは「考えすぎないようにしている。一緒にプレーする最後の機会になるかもしれないというのは知っているけどね」とコメント。「そうならなければいいと思っている。彼が戻ってきてくれることを期待しているよ」とコレア残留の望みを捨てていないようだ。

「僕たちはいろんなことを一緒に成し遂げてきた。5年間で3度もワールドシリーズに出場したんだからね。たくさんの試合を一緒にプレーしてきた。それはたくさんのことを意味するんだ」とアルトゥーベ。また、ブレグマンは「本当に誇りに思うよ。彼らと日々競争し合えることは光栄だし、一緒にプレーできるのは素晴らしいことだよ」と語る。

そして、彼ら4人の目は今、ワールドシリーズ第6戦に向けられている。「僕たちは戦い続ける。今は第6戦に集中しているよ」とコレア。4年ぶりの歓喜の瞬間を迎えるためには、第6戦と第7戦に連勝することが絶対条件。アストロズが誇る「コア4」はヒューストンの街に再びワールドシリーズ制覇をもたらすことができるだろうか。

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