誇りある豊かさ、未来へ 11月1日は琉球歴史文化の日 条例制定で式典

 沖縄県条例として制定された琉球歴史文化の日の11月1日、県は沖縄の歴史と文化への理解を深め、新たな歴史と文化を創造していくための機運を醸成することを目的に、豊見城市の沖縄空手会館で琉球歴史文化の日制定記念式典を開いた。

 玉城デニー知事は「沖縄の文化は人々が心豊かに生きていく基盤であり、ウチナーンチュのアイデンティティーの形成や県の発展に欠かせないもの。県民が沖縄の歴史と文化に誇りと愛着を持ち、誇りある豊かさを感じられるようさまざまな取り組みを推進する」とあいさつした。

 式典の第1部では沖芸大琉球芸能専攻OB会が「かぎやで風」を披露。琉球歴史文化の日のロゴマークと琉歌、写真キャッチコピーの各コンテスト表彰式も開かれた。ロゴマークデザインコンテストの最優秀賞はツハコマユミさん、琉歌コンテスト一般の部は伊良波賢弥さん、同中高生の部は平良菜々子さん(読谷高)、同小学生の部は知念俊吾さん(船越小)、写真キャッチコピーコンテストは新垣来実さん(知念高)がそれぞれ受賞した。受賞者らには賞状と、賞金や賞品が贈られた。

 第2部は琉球歴史研究家の上里隆史さんが「琉球の歴史・文化と未来への継承」をテーマに講演した。また、県空手道連合会、沖縄空手・古武道連盟、全沖縄空手道連盟、県空手道連盟の代表者らによる空手演武もあった。

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