【インタビュー】佐々木健介&北斗晶、老後資金2,000万円時代迎え「人生、見直す時期が早ければ早いほどいい」と悟る

人生100年時代、老後資金に2000万円が必要!? とまで言われる現代日本のお金の問題を笑いと涙の人間ドラマで描いた映画『老後の資金がありません!』が公開となった。その本作に、加藤諒演じるバンドマンの親であり、宇都宮で餃子チェ-ン店を成功させた実業家夫婦・松平金造と美和役を、佐々木健介&北斗晶夫婦が好演した。老後資金問題は決して他人事ではないと語るふたりにインタビューを行った。

―とても楽しい作品でしたが、台本の最初の印象は?

北斗:老後、どう楽しく過ごすか考えましたよ(笑)。いただいた台本の1ページ目に老後2,000万円問題のことが書かれていたので、たくさんの人に観てもらいたいと思いましたが、そこにさらに輪をかけるようにコロナが起こりましたよね。今、みんなが暗いじゃないですか。問題だらけなのですが、観てほしい内容になっていると思いましたね。

健介:老後のことをある程度考えていても、ここまで具体的には考えていなかったなって。この映画を経験させていただいてとっても勉強になりましたね。

―ご夫婦での俳優出演は、めずらしいのではないですか?

北斗:そもそも映画出演の話が来ることが珍しいので、たとえ役柄が小さくても、わたしたちにとっては大変な話なんです! ちょい役じゃなくて大役なんです。わたしたちの中では主役のつもりです(笑)。天海さんが主演の作品でセリフも頂いているわけですから、これも大変な話です。

健介:撮影は本当に楽しみでしたね。ワクワクとドキドキが一緒になっていましたけど(笑)。

北斗:役柄的には共通点もあって、わたしたちもプロレスを自分たち一代で築いてきたわけですから、そういう意味では映画で演じた松平夫婦の餃子店も同じですからね。

健介:自分たちで点数付けるのもおかしいけれど、でも役者としてというよりもあれで大丈夫だったのかなというのは今でもありますね(笑)。後はみなさんに観ていただいてどう思われるか、いまだに不安が上回りますが、でも気持ちよくやらせていただきました。

北斗:松平夫婦は佐々木夫婦そのままなので、監督をはじめみなさんが、こんな感じでいいじゃないかと、そのままでいいじゃないかと、してくださったと思う。ただ結婚して26年、この映画がきっかけで初めてあることをしたんですよ。

―それは何でしょう?

北斗:ふたりで初めてカラオケボックスに行ったんですよ(笑)。

―なるほど。役作りでですね!

北斗:結婚して26年、初めての経験でした。会社の打ち上げとか、そういうことで行ったことはありましたけど、夫婦二人でカラオケボックスに行くことはなかったなあ。

健介:番号の入れ方も分からないので係の人に聞くという、もう老後です、老後(笑)。

北斗:これも老後のひとつの楽しみだなと思って、カード作っちゃいましたよ。歌を歌うシーンがある役柄だったので、これは大変だってことで真面目に 何回か通って。

健介:プロレスの時もそうなんですけど、練習を何度もしないと不安で試合にならないんですよ。だから役柄をいただいてから、本当にそれをやるにあたって自分がやっておかないと不安になっちゃうんです。

北斗: NGが怖いですよね。NGを出すと、これだけのみなさんをお待たせしちゃうんですよ。そんな恐ろしいことはない(笑)。

―これから作品を観るみなさんにメッセージをお願いします!

健介:老後を経て、人生の最期を明るく送ってもらえるっていいですよね。残っている人に迷惑をかけたくないので、そのために僕たちはもう断捨離もしているし、お墓もちゃんと作って。後は入るだけみたいな感じなので、この映画に参加させていただいて本当に勉強になりましたよ。

北斗:20代、30代、40代、わたし自身も老後のことなんて、考えませんでした。今が楽しいとか、子育てで一杯とか、20代の頃は自分の仕事と趣味が合致していましたけど、それに精一杯でした。どんな子育てをしたか思い出せないほど、一生懸命でした。

それで時が過ぎて、40代で子どもが大きくなり、余裕ができて。老後のことを考える時期は50代くらいかなと思うんですけど、何事も準備しておくのは大切なことです。人生、見直す時期が早ければ早いほどいいかもしれない。そんなことをわたしたちは考えましたね。

■ストーリー

主婦・後藤篤子(天海祐希)は悩んでいた。
家計は妻に任せきりの夫・章(松重豊)の給料と篤子がパートで稼いだお金をやりくりして、娘(新川優愛)と息子(瀬戸利樹)を育て上げた。節約をモットーに、老後の資金をコツコツ貯めてきたはずなのに…親の葬式に330万、子供の派手婚に300万!そんな中、夫が失職!と次々とお金の災難が襲い掛かる!なんとかしてやりくりするものの篤子の努力はむなしく出費はかさむばかり。いよいよ姑・芳乃(草笛光子)への仕送りさえ捻出できなくなった篤子は、義理の妹夫婦との話し合いの席で、芳乃を引き取ると口走ってしまう。しかし、元・老舗和菓子屋女将は、超がつくほどの浪費家だった・・・!貯金0円が目の前に迫る!

『老後の資金がありません!』
大ヒット上映中!
(C) 2021映画「老後の資金がありません!」製作委員会

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