〝懺悔の神様〟ブッチー武者氏が多角経営 枝野氏に「皆の心に突き刺さるものが足りない」

ブッチー武者氏

新型コロナウイルス対策のため続いていた飲食店への営業時間短縮要請が解除され、経済活動の再開が本格化した。

苦境が続いた繁華街の飲食店には朗報だが、コロナ禍で生活スタイルが変わり、元通りの客足が見通せない状況。そこで、多角経営で乗り越えようとしている飲食店経営者もいる。

1980年代にフジテレビ系で放送された伝説のバラエティー番組「オレたちひょうきん族」の人気コーナー「ひょうきん懺悔室」で、〝懺悔の神様〟として人気を博したブッチー武者(69)は、BMCエンタープライズ株式会社の代表取締役として、東京・歌舞伎町でカラオケバー「女無BAR」を経営してきた。

しかしコロナ禍の自粛要請に従って休業すると、福祉用具専門相談員の資格を取得。「講習や試験を受けたりするのは、数十年ぶりで、睡魔との戦いでしたが、元神童ですから頑張って乗り切りました」(武者)

9月には介護用品の販売等の事業所をさいたま市に開設した。世界初の裏表がないスマート肌着「HONESTIES(オネスティーズ)」など、新しい商材を扱っている。

介護事業を始めたのは、認知症と介護問題を描いた舞台「生きる」を主宰してきたからだが、コロナ禍で上演が難しくなり、演劇の配信の準備にも着手。本社の撮影スタジオにバーチャルリアリティーを駆使した合成動画の制作環境を整備した。ユーチューブチャンネル「懺悔の神様劇場」を開設し、CGを駆使したSF的な映像からコントを配信している。

武者は「介護にゆかりのあるタレントとユーチューブで対談しながら、広い世代に認知症、介護問題を考えていただくように努めていきたいです。目標は『生きる』のオンライン化です」と話している。

また、武者は衆院選についても俳優目線で注目。政権交代とはほど遠い結果となった立憲民主党の枝野幸男代表についてこう指摘した。

「テレビで立民の政見放送を見た時に少し違和感を感じました。枝野さんは声が高いので、軽く聞こえちゃう声なんです。しゃべり方も熱は入っているんですが、リズムが一定だから、皆の心に突き刺さるものが足りないように感じました。もっと緩急をつけないとダメだと思いました。その時に見えていた腕の動きも一定すぎて不自然なんです。そのこともあり、説得力に欠けていたのかもしれません」

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