WS第6戦 ブレーブスの世界一決定か、アストロズが粘りの連勝か

ワールドシリーズはブレーブスが3勝、アストロズが2勝で舞台をヒューストンのミニッツメイド・パークに戻し、第6戦を迎えることになった。アストロズのダスティ・ベイカー監督は「プレッシャーは我々のほうにある。なぜなら彼らがリードしているからね。彼らは1勝だけでいい。我々は2勝しなければならない」と語っているが、ブレーブスが第6戦もしくは第7戦に勝利して26年ぶりの世界一に輝くのか。あるいはアストロズが逆転で4年ぶりの世界一を決めるのか。2021年シーズンはいよいよクライマックスを迎える。

1995年以来26年ぶりのワールドシリーズ制覇に王手をかけているブレーブスは、第4戦から2試合連続でブルペンゲームでの戦いを強いられたものの、第6戦にはエース左腕のマックス・フリードが中5日という万全の状態で先発する。「子供のときからワールドシリーズ制覇に貢献することが夢だった」というフリード。第2戦では不運なヒットもあり、6失点で敗戦投手となったが、「この瞬間にここにいられることに感謝している。準備はできているよ」とリベンジを期す。

一方のアストロズは、第2戦でフリードと投げ合ったホゼ・ウルキディが第5戦にリリーフ登板したため、第6戦には新人右腕のルイス・ガルシアが第3戦から中3日で先発する。中3日での先発はキャリア初だが、「(ルーティーンは)何も変わらない。自分のやるべきことをやり、登板に備えている」と冷静。「ポストシーズンが始まった当初は少し緊張していたけど、今は自信を持っている。自分にできることをやりたい」と意気込みを口にした。

移動日を1日挟んでいるため、登板できない投手は皆無。ブレーブスのブライアン・スニッカー監督とアストロズのベイカー監督がともに全戦力を投入する総力戦となることは間違いない。第6戦が開催されるのはワールドシリーズ史上70度目。ワールドシリーズで1勝3敗の窮地から逆転したチームは過去に14チームしか存在しないが、アストロズが史上15チーム目の快挙へと望みをつなぐのか。あるいは王手をかけているブレーブスが第6戦で歓喜の瞬間を迎えるのか。注目の一戦は日本時間11月3日午前9時9分プレーボール予定だ。

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