新型コロナの感染拡大で観光客が激減した宮島で、地元の特産品を集めたオンラインショップが開設されました。
(都築亮輔記者リポート)
「これすべて宮島の特産品です!これだけの種類があるとお土産になにを買うかも迷いますね」
一堂に並んだ宮島のオリジナル商品。こちらは宮島観光協会が開設したオンラインショップ「はい、宮島です」で販売されているものです。
島内にある31店舗から300点以上の商品を出品しています。
(宮島観光協会末田匡拡さん)
「コロナ禍でだいぶん疲弊している何をしていいか苦しんでいる事業者がたくさんいる中でオンラインショップの立ち上げの手伝いをできればいいなという思いからスタートした」
観光協会によりますと新型コロナの感染拡大で宮島を訪れる観光客は激減しました。
感染者の減少とともに観光客数も回復傾向ですがお土産などを大量に購入してくれる海外からの観光客はほとんど戻っていません。
創業100年以上の老舗旅館、錦水館。
(錦水館志熊聡支配人)
「こちらが私どもから出品させていただいている商品です」
旅館で味付けしている穴子山椒煮と県内産の酒粕を使ったバスク風チーズケーキを出品しています。
(錦水館志熊支配人)
「少しでも皆さんにいろんな情報を発信していく意味でも大変効果的。宮島島内の各お店との連携もより強固になってくることが一番大事」
オンラインショップに出品されているのは食べ物だけではありません。
宮島の伝統工芸品を扱う杓子の家。200年以上前から職人の手により受け継がれてきたという宮島杓子などを出品しています。
(都築記者リポート)
「注文の際にオプションで名前も入れられるんです」
(杓子の家)
「(飲食店だけでなく)宮島にこういう工芸品があるってことを知らない方もたくさんいると思う。コロナで遠方の方とか来られないかもしれないがぜひサイトのほうで宮島を楽しんでいただければと思います」
ほかにも名産のカキを加工したものやもみじ饅頭など様々な店舗の商品が出品されています。
(宮島観光協会末田さん)
「ライバルのような関係ではあったがピンチを迎えている中で、一丸となっている雰囲気は大変感じる」
広島を代表する観光地・宮島。復活への起爆剤となるべく始まった「はい、宮島です」。
今後は海外からの注文にも対応できるよう英語サイトの開設やツアーなどの販売も予定しているということです。