横浜DeNAが来季の1軍スタッフに、OBの石井琢朗氏(51)と斎藤隆氏(51)を招請することが2日、球界関係者の話で分かった。1軍打撃コーチ就任が決定的な鈴木尚典氏(49)とともに1998年の日本一に貢献した主力を登用し、6年ぶりの最下位に沈んだチーム再建を図る。
今季のチーム打率と総得点は2位ながら、リーグワーストの31盗塁が課題。2008年以来の古巣復帰となる石井氏は4度の盗塁王を獲得したほか、引退後に打撃コーチとして広島の鈴木誠らを育てた手腕を買われた。
一方、チーム防御率は12球団ワーストの4.15と投手陣の立て直しが急務。斎藤氏は日米通算23年間プレーしたほか、米大リーグ・パドレスのフロント業務に従事した経験を若いチームに還元することも期待される。
石井氏は1989年にドラフト外で投手として入団し、1年目に初先発初勝利を挙げた。92年に内野手へ転向し、98年には横浜の38年ぶりの日本一に貢献した。2006年に通算2千安打を達成。09年に広島に移籍して42歳までプレーした。通算2432安打、ベストナイン5度。引退後は広島、ヤクルト、巨人のコーチを歴任した。
斎藤氏は1992年にドラフト1位で入団。98年には先発として13勝を挙げた。2006年にドジャースに移籍し、クローザーとして活躍。大リーグでは通算7年間プレーし、13年から楽天に3年間在籍した。引退後の20年にはヤクルトの投手コーチを務めた。