県立高全日制1.17倍 最高は宇工建築デザイン系2.80倍 第1回進路調査

県立高校への進学希望者数

 栃木県教委は2日、県内の中学3年生らを対象に実施した2021年度第1回進路希望調査(10月1日現在)の結果を発表した。県立高全日制では、募集定員1万1395人に対し、進学希望者は1万3288人で倍率は前年同期と同じ1.17倍だった。2倍以上の高倍率だった学校学科は3校4科・系。定員割れは31校48科・系に上った。

 22年3月の中学校卒業予定者数は、国公私立など計183校で計1万7496人。97.9%に当たる計1万7129人が私立や県外も含め進学を希望している。

 県立高全日制で最も倍率が高かったのは、宇都宮工業高建築デザイン系で2.80倍。続く宇都宮中央高普通科は2.57倍だった。一方、1倍を切ったのは31校48科・系で、那須高リゾート観光科が0.28倍で最も低かった。

 県立高定時制への進学希望者は188人で、倍率は前年同期比0.09ポイント増の0.34倍。

 県立特別支援学校宇都宮青葉高等学園の進学希望者は84人で、倍率は同比0.08ポイント減の1.05倍だった。

 東京都や隣県など県外への進学希望者は前年同期比169人増の計1170人。このうち定時制・通信制への進学希望者は142人増の517人だった。就職希望者は45人。第2回調査の結果は来年1月7日に公表を予定している。

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