漆黒の水平線にぽつぽつと浮かび上がる白、青、黄色の光。スルメイカ漁のシーズンを迎えた長崎県の対馬沖で、イカ釣り漁船群が放ついさり火が、秋の海を美しく照らしている。
春から秋口にかけてはヤリイカ、10月ごろから2月ごろにかけてはスルメイカ漁のシーズン。日が落ちて薄暗くなると、沖合に漁船が集まり、集魚灯でイカをおびきよせる。対馬市厳原町の漁火(いさりび)公園からは、宝石のような無数の光を楽しむことができる。
県内有数のイカの水揚げを誇る同市中部の豊玉町漁協によると、今年はヤリイカが去年と比べよくとれたという。担当者は「また本格的に寒くなれば、スルメイカの水揚げも増えてくるだろう」と話す。
まるで秋の海に光る“宝石” いさり火放つ イカ釣り漁船 対馬沖
- Published
- 2021/11/03 10:45 (JST)
- Updated
- 2021/11/04 12:40 (JST)
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