まるで秋の海に光る“宝石” いさり火放つ イカ釣り漁船 対馬沖

イカ釣り漁船群が放つ光が、対馬の海を美しく照らしている=対馬沖

 漆黒の水平線にぽつぽつと浮かび上がる白、青、黄色の光。スルメイカ漁のシーズンを迎えた長崎県の対馬沖で、イカ釣り漁船群が放ついさり火が、秋の海を美しく照らしている。
 春から秋口にかけてはヤリイカ、10月ごろから2月ごろにかけてはスルメイカ漁のシーズン。日が落ちて薄暗くなると、沖合に漁船が集まり、集魚灯でイカをおびきよせる。対馬市厳原町の漁火(いさりび)公園からは、宝石のような無数の光を楽しむことができる。
 県内有数のイカの水揚げを誇る同市中部の豊玉町漁協によると、今年はヤリイカが去年と比べよくとれたという。担当者は「また本格的に寒くなれば、スルメイカの水揚げも増えてくるだろう」と話す。

© 株式会社長崎新聞社