【大相撲】〝業師〟宇良 2年ぶり開催九州のファンに「元気な姿を見せたい」

宇良(東スポWeb)

大相撲九州場所(14日初日、福岡国際センター)を控えた3日、幕内宇良(29=木瀬)が電話取材に応じた。

2年ぶりの九州開催は〝業師〟にとっても特別な場所になりそうだ。前回の2019年はヒザの大ケガから復帰し、西序二段106枚目で6勝1敗。そこから東前頭7枚目まで番付を上げた宇良は「結構、最短に近い形で上がれたとは思うんですけど、それでも長かったですよね」と語った。

そんな中、本人が「あんまり関取として土俵に立った記憶がないですね」と話すように、東京開催となった昨年を除き、十両以上で九州場所を迎えたのは16、17年の2度しかない。特に17年は東前頭16枚目ながら全休しており、今場所が事実上、初の幕内土俵となる。これには宇良も「関取として九州で出られるのはうれしい」と素直に喜んだ。

秋場所は7勝8敗に終わり「やはり上位の壁というものは感じましたね。星を落とした相手というのが、幕内でもずっと上位をキープしている方には及ばなかったなという印象だった」。また、場所後に元横綱白鵬の間垣親方(36)が引退したことを受けて「巡業で胸を出していただきました。(当時は)怖かったですね」と、大横綱との思い出を振り返った。

九州場所に向けて「(ファンに)元気な姿を見せたいですね。勝ち越しを目指して頑張りたい」と気合十分。土俵でどんな技が出るか楽しみだ。

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