【スターダム】ワールド王者・林下詩美が葉月に貫録のV8 「これが今のスターダムだよ」

林下詩美(下)が葉月を圧倒した(東スポWeb)

女子プロレス「スターダム」3日の川崎市とどろきアリーナ大会で、ワールド王者の林下詩美(23)が、葉月に貫録勝ちしV8に成功した。

相手の攻撃を受ける場面もあった詩美だが、終始試合をコントロールした。序盤から持ち前のパワーを活かして攻め、時に「勝つ気あるのか、コラ!」などと相手を鼓舞するかのような言葉を履きながら戦う様からは王者の風格が漂う。

逆転を狙う葉月から変型わき固めなどの関節技や丸め込みなどを仕掛けられる場面もあったが、致命傷になる前に脱出。思わぬ粘りに苦しむ場面もあったが終盤ラリアート連打で動きを止めると、アルゼンチン式背骨折りからトーチャーラックボム、ハイジャックボムとつないで3カウントを奪った。

至宝を守った詩美は「これが今のスターダムだよ。お前の知らない間にスターダムは大きく変わってきたんだよ。だから、これからは今のスターダムでまたやり合おうよ」とメッセージ。葉月から「今のスターダムのトップ、今の私じゃ簡単に破れなかった。本当に強い。スターダムのトップで私と今日試合をしてくれてありがとう」と声をかけられ握手を交わした。

次戦はすでに、11月27日の東京・国立代々木競技場・第二体育館大会で舞華を迎え撃つことが決定済み。リングに現れた舞華からは「防衛おめでとう。ただ、ちょっと待ちくたびれたよ。復帰早々の相手にてこずりすぎなんじゃない?」と25分24秒に及ぶ長期戦を皮肉られた上「11月27日、私はお前を超え、そのベルトを私の腰に巻く。完全決着にしよう」と挑発された。

これに詩美は「私には両国で朱里が待ってるんだよ。お前に〝詩美越え〟なんかさせねんし、このベルトも譲る気ねえよ」と、現在朱里が持つ権利証保持者とのタイトル戦を行う12月29日の東京・両国国技館大会を見すえた。強敵が続く戦いを、果たして勝ち抜くことができるか。

© 株式会社東京スポーツ新聞社