CSも“一の太刀”期待だが… 阪神・近本の打順は「1番」か「3番」か

CSに間に合った近本(東スポWeb)

阪神・近本光司外野手(26)の打順はどうなるのか。負傷していた近本が3日に甲子園球場で行われた練習試合・三菱自動車倉敷戦の6回から代打として途中出場。遊失、中前打の内容で2打席ともに出塁するなど、一定の結果を残した。

21日の中日戦(甲子園)で右ハムストリングを痛めた背番号5にとってこの日は約2週間ぶりの実戦出場。指名打者としての出場にとどまり、守備機会こそなかったが懸念されていた走塁面への影響は感じさせず、二度の出塁機でも軽快な動きを見せた。

試合後、近本は「生きたボールを見ることもできたし、スムーズに打席に入れた。普段通りに動けていたのかなと思いましたし、走塁に関しても試合の中でできたので良かった」と手応えを口にし、6日から始まるCSファーストステージ・巨人戦(甲子園)出場にも問題なしの姿勢をアピールした。

不動のリードオフマンとして猛虎打線をけん引してきたが、シーズン最終盤はチーム事情もあり3番打者として出場。CSでの起用法に関して井上ヘッドは「1番か3番を任せることになる」と野手陣全体の仕上がりを見極めながら、最後まで熟考を重ねる考えを示唆している。

CS初戦の巨人先発・菅野とは今季10打数5安打の打率5割と好相性。だが、それ以外にも見逃すことができないデータがある。今季プロ初の2桁本塁打(10本)に到達したが、うち4本塁打が「ホームゲームの1回裏に放った先頭打者弾」。チームはその4戦すべてに勝利している。初回の初球から積極的に振りに行く核弾頭の一撃はチームに必勝をもたらす〝不敗神話弾〟だ。

初戦をもぎとることが最重要視されている短期決戦だけに、近本が本拠地・甲子園で敵陣に打ち込む〝一の太刀〟には大いに期待が集まる。虎ベンチの近本運用法にも注目したい。

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