「日本の軍事費が2倍に」朝鮮中央通信が非難 福田元首相の講演内容を引用

朝鮮中央通信は3日、論評を発表し、「日本が軍事費を2倍に増額しようとしている」と非難した。

自民党は衆院選の公約で防衛力強化と新たな国家安全保障戦略策定などを列挙しながら、今まで国内総生産(GDP)の1%以内にとどまっていた防衛費に対して「GDP2%以上も念頭に置いて増額を志向する」とした。

朝鮮中央通信

朝鮮中央通信は「果たして、このような無謀な軍費増額が日本の安全を保障することができるのか」と指摘し、

福田元首相が10月27日、東京都内で行った講演の内容を引用した。元首相は、中国などを念頭に置いて防衛費を増額するという自民党の衆院選公約について「周りの国が敵であれば、いくら頑張っても(日本を)守り切れない。敵を作らないことが必要だ」と述べていた。

朝鮮中央通信は日本国内の防衛費増額反対論に触れながら、「必然的に自衛隊の戦争遂行能力の強化につながる軍費増額は、戦犯国・日本に対する国際社会の警戒心と敵対感を触発させ、地域の軍拡競争をそそのかして情勢の不安定を増幅させる」と主張した。

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