“中国残留孤児”の娘と母 60年にわたる絆を描く 國村隼主演 日中合作映画「再会の奈良」公開決定

中国残留孤児の家族の絆を描いた日中合作映画「再会の奈良」が、2022年2月4日より全国順次公開されることが決まった。奈良県では、1月28日より先行上映される。

「再会の奈良」は、生みの親を探しに向かった日本で行方を消した残留孤児の養女・麗華を探すため、孫娘のような存在のシャオザーを頼って中国から奈良を訪れた陳ばあちゃんたちを描いた作品。麗華探しを始めた2人に、ひょんなことで知り合った元警察官の一雄が加わり、言葉の壁を越えた不思議な縁で結ばれた3人による、麗華探しの旅が描かれる。歴史に翻弄された中国残留孤児と家族がたどる運命、互いを思い合う気持ちを、奈良・御所を舞台に、切なくもユーモア豊かにつむぐ。

麗華探しを手伝う一雄を演じるのは、「哭声/コクソン」「MINAMATA-ミナマタ-」など、日本以外にも活躍の場を広げている國村隼。養女探しに奔走する養母役を「妻の愛、娘の時」などのウー・イエンシュー、シャオザー役を中国の若手女優イン・ズーが演じる。また、物語の鍵を握る男に永瀬正敏が友情出演し、劇団EXILEの秋山真太郎がシャオザーの元恋人を演じる。

映画製作プロジェクト「NARAtive2020」から生まれた本作品。ツァイ・ミンリャン監督の現場で助監督・共同脚本などを務め、ホン・サンス監督のアシスタントプロデューサーも務めた経験を持つ中国出身の新鋭ポンフェイが、監督・脚本を手掛ける。エグゼクティブプロデューサーを務めるのは、「あん」「朝が来る」を手掛け、「なら国際映画祭」のエグゼクティブ・ディレクターでもある、奈良出身の河瀨直美と、「長江哀歌」「罪の手ざわり」など中国映画「第六世代」を代表するジャ・ジャンクーが務める。

【作品情報】
再会の奈良
2022年2月4日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開
2022年1月28日(金)より奈良県にて先行上映
配給:ミモザフィルムズ
© 2020 “再会の奈良” Beijing Hengye Herdsman Pictures Co., Ltd, Nara International Film Festival, Xstream Pictures (Beijing)

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